製造業に限らず、中小企業は資金不足、人手不足、リソース不足に課題を抱えています。それらを解決するためのDXやデジタル化、自動化等への設備投資であることが分かっていても、それを導入するにはまた別の人員と資金が必要となり、結局、なかなか手が出せないという難しさがあります。
そのジレンマの解消を手助けするのが国や自治体等が実施している補助金や助成金ですが、申請や実施は専門的かつ煩雑で、ただでさえ人手が足りず忙しい中小企業が自社で対応するのは大変。補助金申請を手助けする専門のコンサルタントも数多くいますが、もっと身近で普段の業務のなかから相談できる味方が欲しいもの。
そうした要望に対し、カナデンは補助金活用の業務をサポートする「補助金支援サービス」を開始。その狙いについて執行役員 ICT推進部 部長の安諸晴夫 氏に聞きました。
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中小企業の設備投資に有効な補助金活用
ーー補助金について改めて教えてくだい
設備投資のために金融機関等から融資を受けると調達した資金は当然返済しなければなりませんが、国や自治体の補助金は調達した資金の返済義務はなく、経済的な負担が少なく資金調達ができるというメリットがあります。中小企業の場合、大企業と比べて資金に余裕がないことが多く、少ない費用で設備投資やDXなどを推進しなければなりません。そうした際、補助金を活用することが有効な手段となります。
しかし、その一方で、中小企業が活用するには申請に必要な情報収集や整理に手間がかかります。特に慣れていない場合は尚更で、申請期限との戦いになるなど自社で申請するには難易度が高めです。