
日立産機システムは、業界最高レベルの吐出し空気量と耐環境性を実現させた新型オイルフリー小型コンプレッサー「R シリーズ」(無給油式 1.5kW/2.2kW/3.7kW)を4月中旬から発売する。
コンプレッサー(空気圧縮機)は、工場の製造装置などへの圧縮空気供給源として多くの工場で使用され、近年はラインの増設・変更に伴うフレキシブルな対応や稼働状況の見える化による保守・管理の効率化、生産性向上へのニーズが高まっている。
同製品は、新開発のエアエンドを搭載して高温度環境での耐久性と吐出し空気量を向上。独自のヒートシールドピストン採用で小端部軸受を廃止して高温環境下での耐久性を向上し、対応周囲温度の上限は従来機種の40℃に対し通常タイプで 50℃、パッケージタイプでは45℃に引き上げた。エアエンドも各所を改良し、吐出し空気量も従来機比で最大 3%向上を実現。さらにこれまで1年としていたエアエンドの保証期間を2年に延長した。
安全性や使いやすさも向上し、通常タイプはベルトオオイの開口部を削減して吐出し配管などの高温部を保護する構造にして安全性を高め、ランプ付きスイッチを新規採用し、運転/停止状態の視認性も向上させている。
パッケージタイプは、制御プログラムの改良によって不要なアンロード運転を抑制して消費電力を従来機比15%低減。またBluetooth通信機能を搭載し、スマートデバイスアプリ(無料)を介したFitLive接続に対応して稼働状況の見える化を実現。温度センサ搭載によって上限温度を超えた状態が続く場合には通知するなどメンテナンス・サポート充実。さらにフォークリフトでも運搬できるように架台の構造を改良した。