大崎電気工業の「コンパクトEM」シリーズは、分電盤などの組み込み用途に最適な省施工・省スペースの小型電子式電力量計である。コンパクトEMシリーズの新機能を搭載したニューモデルにはRS‐485通信機能付やパルス発信装置付、カレントループ通信機能付タイプをラインアップしている。
ニューモデルでは施工現場での課題解決をコンセプトに開発している。
現場の人手不足が建設業界で長らく課題となっており、2024年4月からは働き方改革関連法の適用による残業時間規制も実施される。従来の方法では、現場によっては数百台から数千台に及ぶ電力量計に対する試験作業や、その記録作業に多くの時間と労力を費やしていた。目視や手作業に頼っている作業も多く、ヒューマンエラーのリスクも内在している。
ニューモデルの機能である無通電状態での計測値の確認や、赤外線通信機能を用いて計器の製造番号や指針値、定格電圧・電流など竣工時提出する要素を取得することができるという機能は、施工現場での計測値確認の作業性向上や、ヒューマンエラーの防止に寄与し、作業効率を大幅に改善できる。