ニッスイは、白身魚とエビフライで圧倒的世界ナンバーワンを目指す海外食品事業の拡大に向け、北米で水産調理冷凍食品を製造販売するゴートンズ社とフランスをベースにチルドの水産フライを製造販売するシテ・マリン社で生産能力を増強する。投資額は総額約170億円。
ゴートンズ社は、米国の家庭用水産調理冷凍食品でトップシェアをもち、主力分野のスケソウダラを使用した白身魚フライ商品のほか、エビを使用した商品の拡大にも取り組んでいる。現在の生産能力が限界に達しているため、新たな生産拠点をインディアナ州に建設する。新工場は2025年後半の稼働開始の計画で、生産能力の増強に加え、原料調達・製品販売の物流効率化、付加価値商品の生産増や生産品目の最適化を図る。
シテ・マリン社は、水産素材を使用したチルド・冷凍食品を製造し、フランス国内のチルド白身魚フライで高いシェアを持ち、農産品を使用した代替たんぱく製品の生産・販売も拡大。2011年に第3工場(ケルビニヤック)を新設し、2015年に生産子会社のキャップ・オーシャン社を設立、2017年に白身魚製品製造のアリオティス社とエビ製品製造のミティ社を買収・資本参加、さらにケルビにヤック第5工場の新設、2022年7月にケラナ・プロダクションズ社を買収するなど事業拡大を進めてきた。今回2025年をめどに生産能力を増強するため工場を拡張し、同時に配送の効率化、既存工場との生産品目最適化、包装設備の自動化なども進める。
ニッスイ、海外食品事業を強化。米国とフランスで生産能力を増強
- 2024年4月16日
- 工場・設備投資
- 2024年4月10日号, ゴートンズ, シテ・マリン, ニッスイ
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