
AGCは、北九州事業所(北九州市戸畑区)で、グリーン水素製造に適したフッ素系イオン交換膜FORBLUE Sシリーズの製造設備を新設する。投資金額は約150億円、稼働開始は2026年6月を予定。
再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解して製造するグリーン水素は、新たなクリーンエネルギーとして注目され、世界各国で製造・供給が計画されている。現在実用化されている水電解装置はアルカリ型と呼ばれる方式が主だが、太陽光発電など電圧が変動しやすい電源には不向きで、PEM型の関心が高まっている。フッ素ポリマーはPEM型に使うイオン交換膜を長寿命化する材料として注目されている。それに対し同社はPEM型水電解装置向けフッ素系イオン交換膜FORBLUE Sシリーズの量産設備を新設する。