
大崎電気工業は、直流の電力量を計量し、特定計量制度に基づく届出を行うことで電力の取引に使用できる電力量計「A9AA-RN11」(DC450V・125A)を発売した。
太陽光や風力などによって発電した電力は、直流から交流に変換して供給され、必要に応じて再び直流に変換して利用されているが、変換時に電力損失が発生するため、直流電力のままでの配電や利用に向けての実証が行われている。同製品は、太陽光発電や風力発電における発電量の管理や電力使用量を計量して利用者から使用量に応じた料金徴収などに使用でき、再生可能エネルギーの効率的な利用拡大が可能。
またEVの普及拡大に向けて充電器の設置台数増加や高出力化が進んでおり、充電事業者は同製品を充電器に取り付けて特定計量制度の届出を行うことで従量制課金サービスを開始することが可能となる。
小型で、本体と電流センサーが分離した構造となっており、場所やスペースに応じて柔軟に設置でき、取引に使用する場合は、特定計量制度の届出に必要となる計器の性能に関する資料を同社が提供し、手続きもサポートする。