横河電機は、統合生産制御システム「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」の機能を強化した「CENTUM VP R6.11.10」を5月31日から発売する。
世界で最も普及している産業用ネットワークのひとつで、Ethernetベースでリアルタイム性に優れているPROFINETについて、新たに冗長化機能に対応した通信IOカードを開発し、CENTUM VPからPROFINET対応機器の操作監視ができるのに加え、冗長化機能に対応したことでプラントの高信頼性と高稼働率を実現。PROFINET の機能を定義するConformance Classes B (CC-B)認証を取得し、PA Profile 4.0対応機器がもつNAMUR NE107準拠の自己診断情報もサポートし、モーターの動力電源を集中して制御する動力盤(モーターコントロールセンター)に加え、リモート I/O、Ethernet-APL対応機器の操作監視も可能になり、一つの生産制御システムで制御できる範囲の拡大を実現した。
また、統合アラーム管理サーバ(UACS)とコンプレッサ制御のためのソリューション「CCC Inside for Yokogawa CENTUM VP」の機能を拡張し、特定のアラームを抑制した際に、操作監視ステーションのグラフィックビュー上に抑制状態を表示できるようになり、NAMUR NA102に対応したアラーム管理ができ、プラント全体の操業効率改善を可能にした。
プロセス制御システムとコンプレッサ制御システムを統合してエンジニアリングが可能になり、プロセス制御システムとコンプレッサ制御システムを同一ドメインのVnet/IP制御ネットワークに接続でき、シームレスなシステム統合によってプロジェクトコストやメンテナンスコストの低減が可能になった。
https://www.yokogawa.co.jp/news/press-releases/2024/2024-04-09-ja