富士電機は、太陽光発電システムや風力発電システム用の電力変換装置など向けに産業用大容量IGBTモジュール「HPnC」シリーズを発売した。
太陽光や風力など再生可能エネルギーの更なる普及拡大に向け発電コストの低減が課題となっており、IGBTモジュールは、インバータやパワーコンディショナ(PCS)などの電力変換装置に搭載され、電気のオン/オフ(スイッチング)により、周波数や電圧を変える役割を担っている。
同製品は、最新世代のIGBTチップの搭載に加え、モジュール内部の端子配置やチップレイアウトの最適化、高放熱部材の適用により、単位面積あたりの電流密度を高め、モジュールのサイズはそのままに従来品比80%増となる1800Aの定格電流を実現。電力変換装置1台当たりの出力向上で設置台数削減や、太陽光パネルの敷設面積を拡げる運用も可能になり、発電効率の向上や発電コスト低減が可能。
またIGBTチップとFWDチップの耐圧構造を最適化し、定格電圧を2300VとするIGBTモジュールをラインアップ。モジュール1個でDC1500Vの電力変換装置に対応でき、IGBTモジュールの搭載数や周辺回路における配線などの部材を減らし、電力変換装置の小型化が可能となっている。
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