
オムロンは2024年3月期連結決算を発表し、売上高は8187億6100万円(前年度比6.5%減)、営業利益は343億4200万円(65.9%減)、純利益は81億500万円(89.0%減)の大幅な減収減益となった。
セグメント別では、制御機器事業は、売上高は19%減の3936億円、営業利益は75%減の215億円。設備投資需要はグローバルで低調に推移し、EV向け二次電池や半導体関連の投資延期や縮小の影響を大きく受けたことに加え、販売代理店の在庫がいまも多く残っていることも強く影響した。
ヘルスケア事業は、売上高1497億円(5.3%増)、営業利益は185億円(15.3%増)。社会システム事業は、売上高は32%増の1416億円、営業利益は87.2%増の140億円。電子部品事業は、売上高は17.6%減の1144億円、営業利益は79.7%減の31億円。JMDC社の連結子会社化によって4つ目の柱となったデータソリューション事業は、売上高174億円を計上した。
2024年度見通しについて、売上高は8250億円(0.8%増)、営業利益は490億円(42.7%増)、純利益は85億円(4.9%増)。このうち制御機器事業は、売上高355億円(9.8%減)、営業利益は275億円(28.1%増)。前年度上期が受注残によって安定していたこと、下期の需要回復を慎重に見ていることを理由に減収増益の計画としている。