東芝は、先端研究開発のランドマークとなる研究開発新棟「イノベーション・パレット」を川崎市幸区の小向事業所内に開所した。新棟は約340億円を投じて昨年11月に竣工し、コーポレート(本社)の研究開発機能と、東芝デバイス&ストレージの半導体事業部と研究開発部門を集約し1月より執務を開始している。
新棟は、研究開発の場として「Activity-Based Working(ABW)」「共創空間」「ライブ実験場」という3つの特長を備え、館内に設置したセンサー・カメラを含む各種設備から収集したデータを用いて空間・人・エネルギーなどを高精度に認識し、適切な最適化や制御に繋げる運用デジタルツインの構築・活用する実証を行い、人流などを推定して空調や照明などを快適かつ最適に制御する省エネ実証や、映像AIを活用して安心・安全を実現するロボット実証、蓄電池の高度な活用を実現するVPP実証などを進める。また昇降機をはじめ、各種設備のソフトウェア・ディファインド化や、実証での収集データをAIが学習することで、より良いサービスに進化させ、新たな技術の社会実装と事業化の加速を進める。
高層棟13階建(スカイデッキ含む)、低層棟4階建で、建築面積は約1万400平方メートル、延床面積は約7万3400平方メートル。2022年8月着工。2023年11月竣工。投資額は、約340億円。
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