
JX金属は、茨城県ひたちなか市に大規模用地を取得し、先端素材分野における新たな中核拠点とするべく建設工事を進めていたが、昨年9月の台風13号で被害を受けた日立事業所(茨城県日立市)の復旧に向けた検討を契機に投資計画を変更し、日立事業所の機能の一部をひたちなか新工場へ移転し、当初ひたちなか新工場で検討していた圧延銅箔・高機能銅合金条への投資は見送り、2024年度上期に稼働予定の日立新工場(仮称)と既存工場の生産体制強靭化により今後の需要拡大に対応していく。一方でひたちなか新工場では、将来的な需要の急拡大が見込まれ収益性が高い半導体用スパッタリングターゲットを中心とした半導体材料を増強する。