オータックス(横浜市港北区)は、佐鳥電機グループの電動工具、並びに園芸器具用トリガースイッチ事業を買収することで合意した。買収に向け、佐鳥電機はトリガースイッチ事業を会社分割により新設する「SHIBA株式会社」に承継させ、その発行株式全株をオータックスに譲渡。オータックスは2024年8月30日付けで分割会社を子会社化し、社名も変更する予定。香港佐鳥有限公司の事業もオータックスの香港子会社が承継する。
オータックスは産業用スイッチを事業の柱の一つとして展開しており、マーケットニーズをいち早く察知し、それを具現化し、お客様にとって「その時代に必要とされる商品・サービス」をタイムリーに提供していく事に取り組んでいる。佐鳥電機はポートフォリオの見直しを進めており、その過程でトリガースイッチ事業を切り離すことが今後の成長につながると判断した。2023年3月期のトリガースイッチ事業の売上高は27億90 00万円。
オータックスは今年4月、松久のDIPスイッチを中心とした電子部品事業の一部を継承している。今後もスイッチやコネクタ、端子台などの分野を中心に事業拡大に向けた取り組みを進めていく方針。