IDEC、減収減益 高水準の流通在庫とFA市場の回復遅れ響く

IDECは、2024年3月期決算を発表し、売上高は727億1100万円(前年比13.3%減)、営業利益は62億7600万円(55.4%減)、純利益は44億700万円(56.6%減)の減収減益となった。
仕向地別では、国内売上高は269億700万円(22.1%減)。半導体関連やロボットなど主要産業の足踏み感や流通在庫調整の影響が響いた。海外売上高は458億400万円(7.2%減)で、海外売上比率は63.0%増となった。EMEA(欧州・中東・アフリカ)は円安影響とHMI事業が好調に推移して売上伸長。米州は需要低迷と在庫調整により減収、アジア・パシフィックは中国や東南アジア地域の景気減速の影響で減収となった。
製品別では、スイッチなどHMI事業は339億4800万円(5.1%減)、制御用リレーなどインダストリアルコンポーネンツ事業は116億2900万円(24.9%減)、PLCなどオートメーション&センシング事業は99億400万円(4.1%減)、安全・防爆事業は116億4700万円(28.5%減)、システム事業は39億6900万円(18.1%減)となった。
2024年度業績見通しは、売上高717億円(1.4%減)、営業利益は52億円(17.1%減)、純利益は40億円(9.2%減)を見込んでいる。

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