
ニコンは、産業用ロボットビジョンシステム「NSP-150-1」「NSP-250-1」「NSP-500-1」を開発し、2024年秋に発売する。
これまでのロボットビジョンシステムは、処理能力の不足により認識しにくい部品がある、動作・認識が要求スピードにマッチしない、使用開始前の設定が難解で時間を要するため使いにくい、設備導入時の負担が大きいなどの課題があったが、同製品は独自の高速センシング技術により、高速性・高い認識力・使い勝手の良さを備え、2D・3Dいずれも最大250fpsの高速計測ができ、瞬時に状況を判断して高速動作し、ワークの計測からロボットアームの動き出しまでの時間を2秒以内に短縮。さらにハンドビジョン採用で、カメラ固定のための設備が不要となり、生産工程の移設や増設、変更などにフレキシブルにスピーディーに対応が可能となった。見たままでワーク追従ができ、AGVやコンベアなど搬送機器との同期作業が不要。高速計測・高速動作によってオンラインで作業ができ、オフライン作業用の追加設備投資やスペース確保が不要になる。
各種設定を自動化・簡易化したソフトウェアにより、把持登録や経路設定など設定を一部自動化することで習熟度を問わず誰でも簡単に設定ができ、最短20分でワークの追加設定が可能。またCADデータや稼働時のパラメータをサーバー上で一元管理し、ワーク切り替え時のCADデータアップデートやパラメータ調整をオフラインででき、サーバー上に蓄積された異常画像などのエラー情報やパラメータのデータを使ってパラメータ調整や調整結果の確認も可能となっている。