東芝インフラシステムズは、産業用コントローラをクラウド上に実装して提供する新サービス「Meister Controller Cloud PLCパッケージ typeN1」を発売した。
同サービスは、「計装クラウドサービス Meister Control シリーズ」の新ラインアップとして提供し、独自開発のクラウド上で制御コアやクラウド・エッジ間通信を活用することで、これまで現地で行われていた産業用コントローラによる制御系システムの構築・メンテナンス作業をクラウド上で完結できるようになる。これによりMES(製造実行システム)やAIなどとのデータ連携がスムーズにできるようになり、IT(情報技術)とOT(制御・運用技術)の連携を加速させ、スマートマニュファクチャリングに貢献する。
産業用コントローラがクラウドに実装されているため、リモートによる効率的で柔軟な運用保守ができ、現地にいなくてもリモートでプログラミング&デバッグ、制御・設定変更、ログのモニタリングも可能となり、トラブル発生時の早期復旧にも効果的。また製造現場での入出力データ・設備稼働データなどの生データがリアルタイムにクラウドに収集され、データを利活用した分析や新しいソリューションの創出もしやすくなっている。また製造現場での産業用コントローラなどの設置台数を減らせ、多数の制御装置の一括監視・管理でコストも削減し、電力消費を減らすことにも貢献。システムアップデーとも容易にでき、新たな性能や機能を将来にわたって提供することができるようになる。また独自の通信プロトコルを導入し、安定した通信環境と高いセキュリティが担保されている。
同社は2021年からテレワークでのエンジニアリングを可能とする計装・制御システム向けクラウドエンジニアリング環境「Meister nV-Tools Cloud」のサービスを提供しており、同サービスと組みあわせることで、より高度で複雑なシステム構築、制御、メンテナンスをリモートで実現することが可能になる。
https://www.global.toshiba/jp/products-solutions/smart-manufacturing/controller/product/type-n1.html