東京都電機卸商業協同組合(TEP、屋宮芳高理事長)は、第75回通常総会を上野東天紅で5月10日開催した。
総会に116社の組合員のうち委任状を含め75社が出席した。総会は屋宮理事長を議長に選出して進められ、2023(令和5)年度事業報告、および決算報告、24(令和6)年度事業計画、および収支予算などを審議・承認した。
総会の冒頭、屋宮理事長は「コロナも5類に移行して1年が経ち、世の中は通常に戻っている。商品の供給もスムーズになっているが、メーカー、商社、お客様の在庫が積み上がり、まだ正常な状態になっていない。熊本、北海道で半導体メーカーの工場立ち上がることで、在庫調整進み、24年度後半には回復して、良い状況になるのではないかと思う。経産省も半導体を戦略物資にして力を入れており、我々もお客様に安定した商品供給ができるように取り組みたい。また、2024年問題での人手不足で、どうやって人を集めていくかも考えていく必要がある。やりがいがあり、働きたくなるような業界にしていきたい」とあいさつした。
総会は、小池一義副理事長が23年度市況・事業概況を、組織委員会活動を樋口亘委員長、教育情報委員会活動を藤巻宏直委員長、会員サービス委員会活動を市村康徳委員、イノベーション委員会活動を花岡克己委員長がそれぞれ報告した。さらに鳥居和久会計理事が会計報告を、伊佐野勝利監事が監査報告を行った。
また、24年度事業計画、委員会活動計画では、電子商取引(EC)の具現化に向け、TEPネット販売システム構築を進めることや、低年齢層向けに電子機器・部品業界に興味を持ってもらう活動を強化していくことを掲げた。さらに、女性理事率の向上にも取り組む。
なおその後、永年勤続社員表彰式も行われ、屋宮理事長から、10年(8社15人)、20年(7社9人)、30年以上(5社8人)の勤続者32人に表彰状と記念品が授与された。