ENEOSとPreferred Networks(プリファードネットワークス)は、ENEOS川崎製油所で原油処理を行う常圧蒸留装置の自動運転をAI技術によって開始した。
同技術は、人の技量に左右されないプラントの安定運転を確立し、保安力の向上に貢献するシステムとして2018年度から両者共同で開発に取り組んできたもの。常圧蒸留装置は、温度、圧力、流量、製品性状など、制御対象としている要素数(24個)や予測に用いる入力センサー数(930個)が多く、運転制御・操作には熟練の技術や知識が必要とされている。それに対して常圧蒸留装置の運転をAIによって自動化し、24個の運転重要因子をリアルタイムで監視し、13個のバルブを同時に操作し、原油の処理量変更や種類の切り替え時の調整作業を自動で行い、手動操作を超える経済性と効率性を実現する。
両社は同技術を他の製油所へも展開し、さらにソリューションパッケージとして一般販売していく。
ENEOSとプリファードネットワークス、ENEOS川崎製油所の常圧蒸留装置でAI自動運転を開始
- 2024年5月30日
- FA業界・企業トピックス
- 2024年5月29日号, ENEOS, ENEOS川崎製油所, プリファードネットワークス
オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。
購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。
オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています