村田製作所は、面実装タイプの小型振動センサデバイス「PKGM-200D-R」を発売した。特に予知保全を目的として設計され、設備の未来のトラブルを予測し、対処することで、ダウンタイムを減少させることを可能にする。
これまでFA業界では計画保全や事後保全が行われていたが、近年はあらゆるセンサ情報等を用いてトラブルが起きそうなタイミングを予知し、先手を打って対応する予知保全が注目されている。 予知保全では、設備の予期しない停止によるダウンタイムロスを回避でき、保全時期が事前にわかることで補修部品を過剰保有せずに済むメリットがある。
同製品は、5.0×5.0x3.5mmの小型サイズで、既存の機械や設備に簡単に後付けできるほか、ガイドやベアリング内に直接搭載することも可能。温度センサも搭載し、設備の異常発熱も検出できる。圧電PZTセラミック振動検知素子を用いて広帯域の振動を正確に捉える能力を持ち、金属同士がこすれ合う高周波成分の振動加速度を測定できる。回転ベアリングではグリス切れや表面の小さな傷の振動データをFFT解析して通常時との違いを検出し、トラブルが起こりそうなタイミングを予知することができる。
https://www.murata.com/ja-jp/news/sensor/vibration/2024/0423