武田薬品工業は、光工場(山口県光市)に、約70億円を投資し、炎症性腸疾患治療用薬剤「Entyvio(エンタイビオ)」の新製造ラインを増設し、商用稼働を開始した。
新ラインの充填工程には、従来の無菌製剤製造工程に比べて汚染のリスクを大幅に減少できるアイソレータ(無菌状態の密閉環境)の技術を取り入れ、「滅菌済シングルユースシステム」を使用することで、製品の汚染防止を図り、品質保証を向上させている。新ラインの稼働により光工場はEntyvioの製造能力をこれまでの3倍以上に増強する見込み。これまで医薬品製造受託機関(CMO)に委託していたEntyvioのバイアル製剤の製造の大部分を内製化することが可能となり、品質保証のさらなる向上が期待できる。
https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2024/entyvio-line