マコメ研究所は日本ものづくりワールドの「計測・検査・センサ展」に出展し、新製品として耐環境性を重視したロータリ式のポテンショメータ・エンコーダと、新型リニアポテンショメータを展示する。小間番号は東館ホール1E9-23。
同社はこれまで非接触のリニアスケール(エンコーダ)で好評を得ているが、建設機械の遠隔操作・自動運転に用いるセンサ開発の要望を受け、回転部分に軸の無い完全非接触のロータリエンコーダを開発した。
一般的な同種の製品は振動・衝撃で破損することも多いが、新製品は機械的回転部分が無いことから破損などが防げる。また、回転抵抗が無いことからフィルム等の巻取り装置においてテンションコントロールにも活用できる。アナログ出力とパルス(AB相)出力を用意している。
一方、リニアポテンショメータは磁石の位置に応じた位置を出力するが、既存製品をより使いやすくするためにロッドタイプを追加した。
磁石とセンサの隙間をもっと大きくして欲しいとの要望に対応して、ロッドタイプにすることで隙間を2倍確保することを可能にした。省スペース用として、極細タイプと建設機械向けに極太タイプを用意している。
同展には、ほかにIO-Link、無線通信、バッテリ駆動タイプの傾斜計を参考出品する。傾斜計ではネックとなることが多い経時安定性と温度特性を改善して、ポン付での傾斜観測のニーズを探索する。