
住友ベークライトは、中国子会社である南通住友電木有限公司の敷地内にフェノール樹脂成形材料の生産能力の新工場が完成した。
フェノール樹脂成形材料は、自動車市場を中心としてブレーキピストン、プーリー等の機構部品からの金属代替、またモーター等の電装部品に使用され、近年では自動車の電動化、軽量化による需要増に加え、中国が目指すカーボンニュートラル実現への再生可能エネルギー関連部品用途への使用が高まっている。新工場は、自動車市場の需要増に対応するため、2021年から建設を進めており、生産能力を約2倍に拡大して年間約2万5000トンを生産する。新工場は最新の自動化技術と環境保護装置を導入し、2024年6月以降に量産を開始する予定。
敷地面積は10万0000平方メートル。投資金額は約35億円。