住友金属鉱山は、愛媛県の東予工場(西条市)とニッケル工場(新居浜市)にリチウムイオン二次電池(LIB)から銅、ニッケル、コバルト、リチウムを回収するリサイクルプラントを建設する。建設は2024年度中に開始し、2026年6月の完成を予定している。設備能力はLIBセル換算で年間約1万トンを計画している。
また、主要リサイクル事業者であるエムエム建材、オオノ開發、山陽レック、東邦亜鉛、DOWAエコシステム、豊通マテリアル、日本磁力選鉱、日本リサイクルセンター、松田産業とパートナーシップ協定を締結し、LIBリサイクルのサプライチェーン構築を目指す。
新プラントには、乾式製錬と湿式精錬を組み合わせて効率的な処理ができ、今後予想される使用済み LIB の発生量増加への対応や、欧州電池規則で定められるメタル回収率・リサイクル材含有率への対応を見据えた設計としている。またCO2 発生量を抑える技術を導入し、カーボンフットプリント低減に向けてさらなる技術開発・最適化を進めていく。
https://www.smm.co.jp/news/release/uploaded_files/20240328_JP.pdf