温故知新 歴史の中にこそ現状の打開策はある

困った時は原点に戻って当時に思いを馳せることで解決策が見つかる。いわゆる「原点回帰」を勧められることがあるが、その有益さは理解しつつも、原点は戻り過ぎであり、極端だと思ったりもする。困った時は「温故知新」。古きを訪ねて新しきを知るくらいがちょうど良い。

創業時の熱い思いは大切だが、一方で冷静になって当時のことを振り返ると、脳内ではアドレナリンがドバドバと出ている状態。「一念岩をも通す」、思いや気合い、勢いで乗り切ったと言っても過言ではない。準備もそこそこで、取れる選択肢も少なく、運が大きく味方した。全くもっての綱渡りだったといわざるを得ず、創業時を過度に美化するのは危うい。若かりし頃の思い出くらいが適当だ。

その点、温故知新は過去の歴史全般に解を求める。過去を振り返れば、多くの成功と失敗が積み重なっている。それらは経験、チャレンジという資産であり、そこから学べることは多く、転用も効く。かつて失敗したものでも、現代風にアレンジしてみると、案外と市場にはまってヒットすることもある。当時としては先進的過ぎたが、ようやく時代が追いついてきて、実現可能性が高まっているものは多々ある。あらためて歴史とは、人や企業にとって貴重な財産であり、大きな武器となる。対外的に信用や実績を示す証になると同時に、未来への道を切り拓く選択肢を考える際の材料にもなるのだ。困った時や新しいことを始める時は、過去の歴史を振り返ってみる。そこに答えやヒントは必ずある。

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