
三菱電機は、デジタル基盤「Serendie(セレンディ)」を活用して、鉄道事業に関わるエネルギーの最適利用や鉄道アセットの最適配置・運用に向けたデータ分析サービスの提供を開始した。
鉄道業界のカーボンニュートラル実現に向けては、運行情報など関連する運用データを活用し、変電所や駅の鉄道資産と列車運行を連携してエネルギーの全体最適化が必要とされる。
それに対し同社は、デジタル基盤「Serendie」を活用し、車両や変電所、駅の電力使用量や列車運行状況等のデータを組み合わせて分析し、潜在課題を捉えて解決策等を提案する鉄道向けデータ分析サービスを開始する。具体的には、鉄道車両のブレーキ時に発生する回生エネルギーの余剰電力を見える化した情報の地図上マッピングをもとに、駅舎補助電源装置の適切な配置場所や、駅の混雑度・運行ダイヤ・運行状況に応じた鉄道資産の最適な運用方法を提案する。鉄道事業者の設備導入や省エネ運用をサポートすることでエネルギー運用最適化に貢献する。さらに、鉄道分野で収集したデータを分析・活用し、沿線地域の電力システムと連携し、沿線地域全体でのエネルギー供給の最適化実現による脱炭素化推進も目指す。