キリンビール、愛知県清須市の名古屋工場で自動倉庫の増強、ピッキング自動化など物流2024年問題に対し自動化強化

キリンビールは、愛知県清須市のキリンビール名古屋工場で、自動倉庫の増強として「新自動ラック」と「レイヤー自動ピッキング装置」を導入する。商品の保管倉庫に関しても、従来清涼飲料の保管をしていたスペースを酒類倉庫として整備し、酒類保管スペースを拡張し、2025年4月より運用を開始する。
新たな自動ラックでは、ラック内で荷物の搬送を行うクレーンと入出庫ステーションを更新し、入出庫能力を増強。入出庫口数の増設と出庫スピードを従来比の約2倍に向上させ、14分/台の荷待ち時間を削減する予定。従来の自動ラックに比べ、倉庫の収容能力は 3.3 倍に向上させた。
レイヤー自動ピッキング装置は、これまで人手作業で行っていた、製品保管ラックからフォークリフトで製品を取り出し、出荷パレットに製品を載せて整える一連の作業を自動化し、人手は約半分で済むようになった。ピッキングパレットも減り、トラックへの積み込みの生産性が上がり、5分/台の荷待ち時間削減に寄与する。
酒類保管スペースの拡張では、従来場外倉庫と出荷拠点の工場を行き来していたトラック約2000 運行が抑制され、場内に入構するトラックが減り、混雑が緩和されることで約4分/台の荷待ち時間抑制につながる。
設備投資金額は約10億円。新自動ラックとレイヤーピッキング装置は、2024年6月に完成し、試運用を経て2024年9月から最大出力で稼働する予定。酒類の保管スペースは2025年4月の運用開始を予定している。

https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2024/0418_01.pdf

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