三菱電機は、2025年3月期第1四半期決算を発表し、売上高は1兆2864億8400万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は586億5900万円(3.8%減)、純利益は491億3800万円(15.0%減)となった。インフラの増加などにより売上高は過去最高を更新したが、営業利益はFAシステムの規模減や素材などの調達コスト上昇影響によって前年並みに止まった。これを受けて通期業績見通しを上方修正し、売上高は前回見通しから900億円増加の5兆3900億円とし、営業利益は4000億円とした。
セグメント別では、インダストリー・モビリティ以外すべてのセグメントが増収。インフラは、社会システム事業は海外向けUPS、交通事業が好調、電力システム事業は国内電力会社の設備投資の拡大、国内外での再生可能エネルギー拡大にともなう電力安定化対応などの需要が堅調に推移した。ライフは、ビルシステム事業が国内外各地域で需要回復が続、空調・家電事業は欧州は停滞したが、国内とアジアで需要が堅調となった。
インダストリー・モビリティは、売上高40004億円(前年同期比100億円マイナス)、営業利益は154億円(60億円マイナス)の減収減益。うちFAシステムは1668億円(306億円マイナス)、51億円(234億円マイナス)。リチウムイオンバッテリなど脱炭素関連で需要停滞が継続しているが、中国のスマートフォンや工作機械関連の需要が増加し受注は前年同期を上回ったが、回復にはいたらず売上高・営業利益ともに前年同期を下回った。
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