富士電機は、2025年3月期第1四半期決算を発表し、売上高は2363億8700万円(前年比1.0%増)、営業利益は172億5400万円(17.7%増)、純利益は114億7500万円(6.7%減)となった。
自動車の電動化、エネルギーの安定供給、省エネ等の継続したニーズの高まりにより、製造業やデータセンターの設備投資が堅調に推移した一方で、中国経済の低迷継続等を背景に工作機械関連等の需要は低調だったが、拡大する需要に対応したパワー半導体の生産能力増強や、顧客需要に対応した生産体制の最適化、地産地消の推進など収益性向上に取り組んだ。セグメント別では「インダストリー」「半導体」「食品流通」が増加し、売上高は過去最高を更新した
インダストリーは、売上高802億円(1%増)、営業利益20億円。オートメーション分野は、FAで低圧インバータの需要減少があったものが、PAの駆動制御システム等の需要が増加した。
半導体は、売上高539億円(6%増)、営業利益は77億円。産業分野向けパワー半導体はFA関連の需要は減少したが、EV向けの需要拡大等が寄与した。食品流通は、売上高307億円(11%増)、営業利益は52億円。自販機は前年並だったが、店舗流通分野で新紙幣発行にともなう改刷対応特需があった。エネルギーは、売上高682億円(6%減)、営業利益は33億円。
1Qの結果を受け、2Qの連結業績予想を修正し、純利益を200億円から295億円(95億円増加)とした。
https://www.fujielectric.co.jp/ir/library/detail/index06.html