東芝インフラシステムズは、オープンプラットフォームを活用して計測制御システムを統合的に監視・制御する次世代統合制御システム「CIEMAC VS(シーマック ブイエス)」を発売した。
同システムは、DCSコントローラに「ユニファイドコントローラVmシリーズtypeL」を据え、コントローラ機能とコンピュータ機能を統合し、単一のコントローラ上でデータの利活用が可能。データの収集から蓄積・分析までを別途PCを準備することなく実現でき、クラウド上でのエンジニアリングや汎用性の高いOSを採用し、外部のシステム・サービスとの連携も可能。
操作監視HMIには、国際自動制御学会ISA-101に沿ったデザインを採用し、新人オペレータからベテランまで直感的に利用可能。Web技術を採用し、事務所や自宅からでもプラントの運転状況を確認でき、またタブレット端末を使用することで、現場でのプラントオペレーションが可能となり、保守作業の効率化が可能。
エンジニアリングツールは、これまで産業用コンピュータで使われてきたエンジニアリングツール「nV-Tool」を継承し、既存のアプリケーションをそのまま使用可能。場所を選ばず実機をもたない環境でもプログラミングやシミュレーションができる。
稼働系と待機系のコントローラ間の状態監視の多重化を組込み、システム全体の信頼性を向上させ、システムダウンのリスクを低減しているほか、リモートI/Oを二重化してオンラインでの交換を可能とし、メンテナンス中でもシステム稼働を継続でき、ダウンタイムを最小限に抑制。トラッキング処理の高速化によって制御スキャン内での二重化切替え時間を短縮。タグ情報などはコンピュータ機能と高速で共有され、リアルタイムのデータ処理と制御を実現し、計装統合制御システムとして不可欠な高信頼性・高性能を実現している
既存システムのI/Oやネットワークへの接続、アプリケーションプログラムの流用が可能であり、システムの部分的な更新もでき、既存資産の再利用と設計ノウハウの継承を可能としている。
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