
日本ロボット工業会は、マニピュレータ・ロボットの受注・生産・出荷実績統計(同会会員ベース)について、2024年4−6月の数値を発表した。受注台数・金額は前年同期比13.1%減の4万1696台、8.6%減の1798億円。生産台数・金額は27.5%減の3万9081台、12/9%減の1763億円。出荷台数・金額は29.4%減の3万7777台、18.3%減の1669億円となり、いずれも減少が続いている。
受注状況は、実装機は底打ち感が出てきており、一部用途向けでも復調の兆しがあることで、受注の減少割合も縮小。垂直多関節ロボットを中心に依然として低迷している状況下にあるが、世界的な自動化需要が益々高まる中で、今後の受注回復が期待される。
出荷実績は、国内向けの台数・金額は3.2%減の8665台、1.6%減の416億円と微減が続き、輸出の台数・金額は34.7%減の2万9112台、22.6%減の1253億円となった。国内向けは電気機械製造業向けが主要用途で減少した一方、自動車製造業向けは主要用途で増加。輸出はマテハン用やスポット溶接用がアジア、欧米含めて大幅に減少したものの、実装用がアジア向けで中国向け中心に増加となった。