大真空は、兵庫県加古川市の中央研究所に隣接する敷地にスマートファクトリーとなる本社工場を建設する。
工場エリアでは、水晶デバイス「Arkhシリーズ」の生産を完全自動化するスマート工場を志向するマザー工場となる。同製品は、水晶を母体とする3層のウエハを貼り合せる WLP(ウエハレベルパッケージ)を採用した新しい構造の水晶デバイス群。WLP を採用することで製造装置の設置面積を削減でき、フロア面積当たりの生産能力は従来品に比べ約7倍となり、生産に関わるエネルギー消費量を大幅に削減できる。
環境面では、太陽光パネルの設置に加え、ヒートポンプを採用し、脱炭素と省エネに対応。環境価値電力の100%導入を計画し、Scope1/Scope2で同社初のカーボンニュートラル工場となる予定。
また執務エリアは本社、物流センター、中央研究所のメンバーを1カ所に集め、コミュニケーションを活性化。AI活用などにより間接業務の生産性を上げることでコストセンターからの脱却を目指す。
敷地面積は、約1万2000平方メートル。フロア面積は、約9700平方メートル。(地上5階建)。総工費は約64億円。
https://www.kds.info/wp-content/uploads/2024/05/construction-of-headquarters-plant-jp-20240513.pdf