キーエンスは、どんな形状、どんな搬送でも荷物を安定して読み取りができるスキャントンネルシステム「STシリーズ」を発売した。
同製品は、短荷間の高速読み取りを安定化させる新たな独自技術「DynaTrax」搭載で最小荷間50mmの短荷間でも安定読み取りが可能。ターゲットトラッキングにより、仮想荷物をコントローラ内部で生成し、読み取り対象の位置を特定、追従し、荷物間隔が短い搬送でも正しい仕分けにつながる読み取りを実現。
ハードウェアにはレンズと照明の設計で焦点があう面がコンベア搬送方向に対して垂直に近くなる斜めフォーカス光学系を実現。斜めフォーカス光学系を搭載した2眼カメラにより、読み取り視野は従来機種と比べて2.3倍、深度は2倍となり、視野は広くとりながら、読みたいエリアだけに焦点を合わせられる広視野・超深度を実現。また最適設計された照明系を搭載し、高速搬送でも十分な光量で読み取りが可能。
物流用の寸法測定器を用意し、コードリーダと連動することで読み取り精度の向上が可能。底面用リーダはコンベア横に設置でき、下に設置する従来機種と比べ、汚れ・ほこりによる撮像画像の劣化を避けることができる。
トンネルサイズは、従来比1/2のコンパクト設置で省スペースを実現。設置自由度が高くなり、設計時間を短縮。またコードリーダとコントローラをつなげる独自通信「ST-Series Link」は、一括設定により、立ち上げにかかる工数を大幅に削減可能。稼働状態を見える化し、トラブル解決を強力にサポートするAI解析ソフトも完備している。
https://www.keyence.co.jp/products/barcode/barcode-readers/st