愛知製鋼は、電動車の需要増を見据え、岐阜工場(岐阜県各務原市)で、約10億円を投資してパワーカード用リードフレーム第4ラインを建設し、稼働を開始した。
第4ラインは、創業から培ってきたモノづくり力をベースに、顧客と一体の擦り合わせ技術とこれまでの生産能力増強で培った知見をライン設計に反映し、品質および生産性など競争力向上を実現。
めっき工程では表面のさらなる高清浄度化のため、洗浄・乾燥工程の品質向上に取り組み、第3ラインとの隣接配置を活かして、製品・資材投入や洗浄工程を集約化して投資額を抑制しつつ、第3ライン比で35%生産性を向上。検査工程でも、DX による独自設計の画像検査装置導入を推進し、全数検査と高速化の両立を実現。また、CO2排出量削減も実現しつつ、将来の電動車の多様な進化を見据えた、形状や生産量の変化にも柔軟に対応できる設備設計となっている。第4ライン増設によって、生産能力は約160万個/月向上し、全体で約760万個/月となる。
https://www.aichi-steel.co.jp/news/mt-assets/docs/20240521_news.pdf