フエニックス・コンタクトは、電源用サージ保護機器(SPD)クラスⅠとして、カーボンスパークギャップ式の「FLT-MB」をラインアップしている。
新技術のカーボンスパークギャップは、小型かつ堅牢であることが最大の特長だ。1極あたりの幅は18㎜と、当社従来比で半分のサイズとなっている。保護性能(雷サージのエネルギー対応)は規格要件の2倍以上あり、連続した複数の雷にも対応する。素子の劣化もなく堅牢な保護が可能である。
さらに、スパークギャップ式のクラスⅠは、一般的にクラスⅡに使用されることの多いバリスタ式と協調が良い。スパークギャップは大電流の放電が可能なうえ、ひとたび放電を開始すると電圧を非常に低く抑えることができる。後段にあるバリスタの制限電圧よりも電圧を低くすることで、バリスタの保護動作の負担を大幅に軽減し、放電によって進行するバリスタの劣化も軽減する。このため、より堅牢な過電圧保護システムを構築できる。
直撃雷対応では必須となる電源用SPDクラスⅠとして、FLT-MBは最適な製品のひとつと考えられる。