設備投資で顧客の信用も買う。充実した設備は優れた技術力のあかし

「百聞は一見にしかず」。目で見て得られる情報量は、耳で聞いた時の何倍、何十倍にもなる。相手に何かを伝えるためは分かりやすさが大事であり、目に見えるリアルなものや数字が効果的というのも当たり前の話だ。

先日ある電線加工メーカーに行ってきた。そこは年間売上に対して設備投資の割合が非常に高く、小さな町工場であるにも関わらず、自動加工機やロボットが何台も並ぶラインは圧巻だった。なぜここまで積極投資をするのか、機械を購入するのかと聞いたところ、加工屋といわれる中小企業にとって技術力は生命線であり、それは最先端設備を購入し、使うことで高めることができる。さらに、先進的な設備がある、そこに投資しているということは高い技術力を裏付ける証拠。だからこそ大手からの試作や開発、量産の依頼が来て、リピートで途切れないのだという。攻めの設備投資によって自社の技術力と生産力、さらには顧客や市場を先回りする先見性を見せつけ、それを信用として受注を取る。そうした前向きのサイクルが回っていた。

中小企業の設備投資の場合、生産キャパシティを増やすため、顧客に言われたためなど、受け身で行われることが多い。経営基盤が脆弱だか慎重になるのは仕方ないことだ。しかし案件を依頼する側としては長年それだと心許ない感がある。定期的に設備投資をして、チャレンジをする企業の方が任せたくなるというもの。新しい設備は、顧客に安心感と信用を生む。苦しい時だからこそ、攻めの設備投資、前向きサイクルで現状打破に取り組むことが大切だ。

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