次世代ラボ、ラボオートメーション向け通信標準化の第一歩 三菱ケミカルとJAIMA、通信規格としてLADS OPC UAのPoCを実施

三菱ケミカルグループと日本分析機器工業会(JAIMA)は、次世代ラボにおける実験機器や分析機器をつなぐ通信規格として「Laboratory and Analytical Device Standard(LADS)OPC UA」を選定し、共同でPoCを実施し、有用性の検証および普及に向けた取り組みを進めると発表した。

ラボでは、材料開発のためのデータの取得、管理や解析において、質と量の両面での飛躍的な向上を目的として、実験環境のデジタル化や自動化が推進されている。しかし現状は大半の実験機器がスタンドアロンでの運用を想定されており、外部との通信機能がない、またはメーカー独自の通信プロトコルやソフトウェアとなっていることがデジタル化や自動化推進のボトルネックとなっている。
それに対し両者は、ラボ用機器の通信と相互運用規格の適用に向けてLADS OPC UAに着目し、その早期普及に向けた取り組みを行う。
LADS OPC UAは、IEC62541として国際標準となっており、産業オートメーションなどの業界で使用される機器やソフトウェアが安全で信頼性あるデータ交換を行うために策定されたオープンな規格である「OPC UA」について、そこで定められている能力とデータを格納する情報構造や通信フォーマット、セキュリティ機能を利用して、ラボの実験機器やソフトウェア向けの情報モデルを構築・運用するための業界標準。
LADS OPC UAによって多くの実験機器をプラグ&プレイでつなぐことで、容易かつセキュアに実験機器の遠隔監視・制御やデータの取得蓄積が可能になる。さらに、複数の実験機器や研究者間の効率的な連携も可能となり、自動化にかかる時間やコスト、技術的な制約を減らせるようになる。

https://www.mcgc.com/news_release/02048.html

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