
積水化学工業 高機能プラスチックスカンパニーは、タイ(ラヨン県)の合わせガラス用中間膜の生産拠点に新製膜ラインを増設する。投資金額は約80億円で、新製膜ラインは2026年度下期の稼動を予定。新製膜ラインでは、ヘッドアップディスプレイ(HUD)用くさび形中間膜を中心とした高機能製品群(N-HPP)を生産する。
世界の自動車生産台数は今後、2030年には9800万台に達すると予想され、さらに新エネルギー車(EVなど)へのシフトが加速している。合わせガラス用中間膜は、フロントガラスだけでなくサイドガラスやルーフガラスなど使用される部位が広がり、補修需要も拡大していることから、自動車生産台数を上回る需要拡大が見込まれている。