ヤマハ発動機は、完全ベルトレス構造のスカラロボット「YK-XG」シリーズについて、アーム長1200mm・最大可搬質量50kgの「YK1200XG」と、専用コントローラ「RCX341」を10月に発売する。
同シリーズは、完全ベルトレス構造でロストモーションを大幅に削減し、高精度を長期間維持できることが特徴のスカラロボット。先端回転軸が減速器に直結しておりR軸許容慣性モーメントが高く、オフセットされたワークでも高速動作が可能。今回、アーム長1200mm・最大可搬質量50kgのタイプを追加し、アーム長120〜1200mmまで幅広いラインナップとなった。
新製品は、アーム長1200mm・最大可搬質量50kgのスカラロボットとして業界最速レベルの標準サイクルタイムを実現。またZR軸ダイレクトカップリング構造により完全ベルトレス構造とし、高剛性でロストモーションを大幅に削減。ベルトの破損、伸び、経年劣化の心配をすることなく長期間メンテナンスフリーで使用可能とした。
また専用コントローラ「RCX341」は、従来品からコントローラ内部の構成とインバータ回路を見直し、筐体サイズはW355mm×H195mm×D130mmと変わらずに最大出力電流をアップ。制御盤内への設置を考慮し、回生ユニットもW80mm×H195mm×D130mmとし、コントローラと高さと奥行きを揃えた形としている。
EVをはじめ電動モビリティの台頭で増加している車載バッテリ製造工程向けの利用を想定している。
https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2024/0910/scara.html