
古河電気工業は、データセンタ向け放熱・冷却製品(ヒートシンク)の開発拠点である平塚工場(神奈川県平塚市)と、主力生産拠点であるフィリピン工場と同じLaguna工場団地内に、データセンタ向け水冷モジュールの製造工場を新設する。
近年は生成AI市場の著しい成長を背景に、データセンタの高発熱化に対応する高性能なヒートシンクへの要求が高まっている。従来は空冷方式が主流だったが、今後は流路を設けたコールドプレートを素子面に搭載して水などの液体を循環させて熱を回収する水冷方式の適用割合が増加すると見られている。
それに対し同社は、2026年度の水冷方式の量産開始に向けて、平塚工場とフィリピンのLaguna工業団地内にデータセンタ向け水冷モジュールの製造工場を新設する。水冷モジュールの売上は、2026年度60億円、2027年度250億円を計画している。