JIMTOF2024(日本国際工作機械見本市)が11月5日に東京ビッグサイトで開幕する。もともと注目度も人気も高い産業見本市だが、今回は前回以上の盛り上がりが期待できそうだ。
X(twitter)を見ても、開幕まで3週間ほどあるのにJIMTOFの話題を投稿する人が多い。出展企業の投稿以外にも、「行きたい」「楽しみ」「招待券をもらった」という声が出ていて、年中行事として定着し、出展側も来場側も楽しみにしていることがうかがえる。
JIMTOFは歴史が長く、世界最大規模で、且つ日本には世界的に強いメーカーが沢山あり、普段は見られない機械がずらりと揃い、ここでお披露目という最新機種も数多くある。来場者も金属製品・加工を中心に、一般機械・金型・器具、電気・電子・精密機械、鉄鋼・非鉄金属、自動車・輸送機器と幅広く、且つ生産・製造、技術・設計という加工機械を実際に操作して加工している、または加工するワークを設計している現場の技術者が中心だ。工作機械という巨大装置で、なかなか実機を見る機会がないという特長はあるにせよ、「ここでしか見られない」「詳しい人と話せる」「最新の製品が出てくる」という展示会ヒットの必要要素を満たし、「来る価値がある展示会」を維持し続けている。
各展示会は、いまもコロナ禍前の規模までは戻っていない。JIMTOFも2017は来場者15万人超だったが、前回2022は11万人超だ。2024ではどこまで戻るか注目している。JIMTOFでは会場内だけでなく、会場外でも関連イベントや来場者同士のオフ会などが企画され、それも来場のフックとなり、草の根でコミュニケーションが広がっている。「ものからことへ」展示会も単に製品・技術を見せるだけでなく、どう来場者を楽しませ、次回につなげていくか。会場内外でどううねりを巻き起こすかを考える必要がある。