オータックスは、パトライトの端子台事業を2025年10月1日付で譲受することになり、10月2日に契約を締結した。
パトライトは、17年10月に春日電機と事業統合し、端子台やスイッチボックスなどの制御機器事業を承継した。その後、中期経営計画の推進にあたり、経営資源を光・音・ネットワークを活用した報知機器事業に集中することが企業価値の向上に資すると判断。端子台などの事業については、スイッチ、端子台、コネクタ等の電子部品を手掛けるオータックスが譲受することになった。
オータックスはタイ工場で端子台などを生産しており、パトライトの端子台生産でも協業関係にある。
譲受するのは、端子台、及び端子台に関わるアクセサリーと、 端子台等を製造する辰野工場(長野県)で、これに関連するブランド、社員、営業チャネルも引き継ぐ。なお、辰野工場で生産するスイッチボックスやホイストなどは今回の譲受には含んでいない。 譲受金額は非公表。
オータックスの端子台関連事業の売り上げは約8億円で、パトライトの同事業は約4億円とみられ、合わせると12億円前後になる。
パトライトの端子台は、プッシュイン式やネジ(レール、組み)式、インターフェース用、中継ボックスなど幅広い品揃えとなっている。
オータックスは、20年7月に富士通コンポーネントのコネクタ事業を譲受したのをはじめ、24年3月には松久の電子部品事業、同5月には佐鳥電機のスイッチ事業をそれぞれ譲受しており、国内のものづくり支援への取り組みを強めている。