IPA、JC-STAR制度がスタート IoT製品のセキュリティ適合性を見える化

★1から★4までのラベリング 2025年3月1日から申請受付開始

デジタル社会の進展にともなってサイバーセキュリティに対する脅威が深刻化するなか、IPA(情報処理推進機構)は、IoT製品に対するセキュリティ要件適合基準への適合性を確認・可視化する制度として「JC-STAR制度」を開始する。

JC-STAR制度は、正式名称は「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(Labeling Scheme based on Japan Cyber-Security Technical Assessment Requirements)」で、2024年8月に経済産業省による「IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度構築方針」に基づき構築。ETSI EN 303 645やNISTIR 8425等の国内外の規格とも調和しつつ、独自に定めるセキュリティ技術要件に基づいてIoT製品に対する適合基準への適合性を確認・可視化する制度。
インターネット通信ができるIoT製品を対象として、共通の物差しで製品に具備されているセキュリティ機能を評価・可視化することを目的としている。
これまでIoT製品はどれだけのセキュリティ対策が施され、それが適切か否かが分かりにくいという課題があり、同制度では、求められるセキュリティ水準に応じて、最低限の脅威に対応するための★1(レベル1)と、IoT製品類型ごとの特徴に応じた適合基準である★2(レベル2)、★3(レベル3)、★4(レベル4)を定めた。認められた製品には二次元バーコード付きの適合ラベルを付与し、製品詳細や適合評価、セキュリティ情報・問合せ先等の情報を調達者・消費者が簡単に取得できるようにしている。
★1と★2は、IoT製品ベンダーが自己評価を行った結果にもとづいてIPAが適合ラベルを付与する自己適合宣言方式、★3と★4は、政府機関等や重要インフラ事業者等向け製品を想定し、独立した第三者評価機関による評価報告書に基づいてIPAが認証・適合ラベルを付与することでより高い信頼性を確保している。
2025年3月から★1(レベル1)の申請受付開始を予定している。

https://www.ipa.go.jp/security/jc-star/index.html

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