三菱電機は、2025年3月期第2四半期決算を発表し、売上高は前年同期比4.1%増の2兆6435億9700万円、営業利益は30.1%増の1766億8200万円、純利益は1.3%減の1186億4000万円の増収減益となったが、純利益は一時的な要素を含んでいるため、同社では実質増益とした。
セグメント別では、FAシステム事業を含むインダストリー・モビリティ部門は、売上高8119億円(前年同期比318億円減)、営業利益は440億円(61億円減)。
このうちFAシステム事業は、売上高3516億円(446億円減)、営業利益234億円(288億円減)で、いまだ力強い回復には至らず、売上高、営業利益とも前年同期を下回った。リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野での需要停滞が継続しているが、中国におけるスマートフォン、工作機械関連の需要増が継続し、受注高は前年同期を上回っている。
インフラ部門は、売上高4987億円(724億円増)、営業利益は170億円(255億円増)。社会システム事業は海外データセンター向けUPS事業が好調、交通事業も堅調だった。電力システム事業は国内外での再生可能エネルギー拡大にともなう電力安定化対応などの需要が好調だった。
ライフ部門は、売上高1兆993億円(521億円増)、営業利益997億円(254億円増)。ビルシステム事業は国内外で需要回復し、保守・リニューアルに注力する戦略の効果が大きく出た。空調・家電事業はアジアでは需要が堅調となった。
ビジネス・プラットフォーム部門は、売上高683億円(25億円増)、営業利益42億円(5億円増)。セミコンダクター・デバイス部門はパワー半導体の需要が停滞したが、通信用光デバイスの需要が堅調に推移した。
通期業績予想について、売上高5兆3900億円(3%増)、営業利益4000億円(22%増)、純利益3150億円(11%増)で前回発表から変更はなしとしている。
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