東陽テクニカ、油中粒子計測器「PI-1000」発売 液体中の摩耗粉の測定によりインフラ設備の状態監視

東陽テクニカは、レーザー遮光法によって液体中の粒子を高精度に測定できる油中粒子計測器「PI-1000」を発売した。
車両や発電機、工作機械や産業用ロボットなどに搭載されるエンジンやモーター、駆動系にはさまざまな箇所に摺動部があり、稼働中は部品同士がこすれながら滑り合うため摩耗が発生して、摩耗による細かな粒子(摩耗粉)が潤滑油中に混じる。混じった粒子の大きさや量を測定・分析することで機械や部品の劣化状態が分かり、故障の予知も可能になる。
同製品はそれを実現する計測器で、液体にレーザーを照射した際の遮光によって粒子の数と大きさを計測し、振動や熱、濁りなどの外的要因に左右されずにミクロンレベルの粒子の計測が可能。さらに独自の脱泡技術によって泡による誤検知を防止し、制御部にはノイズ対策をした PLCを内蔵し、高精度の計測を実現している。
また本体には小型ポンプを内蔵して給油・排油を自動化し、排油を計測対象機器に戻して再利用もできるので人が補給する必要もなく、無人での計測・モニタリングが可能となっている。
洋上風力発電のギアボックスの遠隔状態監視と適切なメンテナンス、自動運転が進むモビリティの無人による自動の状態監視などにも適し、必要であれば測定データの分析サービスも提供し、分析結果から導き出せる対応の提案なども実施する。

https://assets.toyo.co.jp/files/user/company/documents/release/241112_particle_counter_73008.pdf

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