愛知製鋼は、愛知県東海市の知多工場のステンレス形鋼圧延ラインを増強する。
同社は、2026年度までにステンレス鋼材の供給能力を2019年度比で4割増強(9万トン/年体制)を目指しており、上流側の製鋼工程から下流側の酸洗・検査工程まで工程スルーでの製造プロセス改革を3ステップに分けて計画的に実施している。
第1ステップとしてステンレス鋼用電気炉「50トン溶解炉(1号電気炉)」の炉殻および制御システムの更新が完了し、今回は第2ステップとして、約12億円を投じて知多工場の形鋼圧延ラインの増強とIoT基盤の構築を実施した。これにより知多工場の形鋼圧延ラインの生産可能寸法を拡大し、刈谷工場で生産していた形鋼の一部を知多工場に生産移管することで、生産負荷の最適配分による15%の生産能力向上(7万3千トン/年)を実現。また、センサやカメラ等の各種計測機器を導入し、暗黙知の形式知化、トレーサビリティ強化による品質向上にも取り組んだ。
第3ステップは2026年に精整工程で予定しており、設備増強と整流化を進める予定。
https://www.aichi-steel.co.jp/news/mt-assets/docs/20241015news.pdf