コロナ禍の時、世界中で外出禁止令などが出て日常生活が一変し、歴史的な時代の転換期になると思っていた。しかしいざ収まってみると、案外とそれ以前の生活に戻っていたりする。リモートワークやオンラインの打ち合わせ等が定着したくらいで、それ以外に劇的な変化というのは感じない。とはいえ、そうした新しいコミュニケーション手段が人々の間で許容され、普通に行われるようになったことは、実は大きな変化だったりする。
動画もそうだ。YouTubeやニコニコ動画などコロナ禍前から人気だったが、コロナ禍中に投稿者と視聴者が爆発的に増えたのは暇を持て余していた人たちの娯楽になったから。オンラインセミナーなどもその流れだろう。いまは街中で動画撮影をしている姿をみても普通の光景としか思わなくなっている。
気にしないと気づかないが、実はだいぶ世界は様変わりしている。さらに、変わった世界に乗った人と、まだ変化に気づかずに乗れてない人。これらの間には結構な差が出ていたりする。それを自覚しているかどうかで、この差はさらに広がっていく。
いま目を向ける、本腰を入れなければいけないのはDXのX、変化を超える変革であり、トランスフォーメーションだ。時代や環境の変化を自覚し、その変化にどう向き合うか。人がいないなら探してくる。または、いなくてもできるように変えていく。経営レベルの変革と、現場レベルの変革、それぞれに携わる人が自分の領域でXに取り組む。Dかどうかは関係ない。時代の変化に流されるのではなく、流れに乗ることが大事なのだ。
当事者意識を持ってるか?時代に流されるのではなく、流れに乗れ
- 2024年12月11日
- コラム・論説
- 2024年12月11日号, 灯台
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