
NSKは、同社製ダイレクトドライブモータ「メガトルクモータ」を駆動制御するEtherCAT対応ドライバを2025年4月から発売する。
メガトルクモータは、減速機を介さず、回転部にサーボモータがダイレクトに結合されている高精度位置決め・搬送装置である同社製のダイレクトドライブモータ。軸受、サーボモータ、角度センサを一体化した構造で、正確な回転運動を生み出し、搬送対象を素早く動かして正確な位置への停止が可能。信頼性に優れた専用レゾルバを角度センサとして採用し、厳しい環境下でも安定した性能を発揮でき、半導体製造装置など産業機械向けに幅広い用途で採用されている。
それに対し同製品は、メガトルクモータを近年普及が拡大している産業用ネットワーク「EtherCAT」に対応させる専用ドライバで、複数モータの統合制御や高速同期運転を可能にし、装置の立ち上げや稼働時のタクトタイムの短縮を実現する。また、専用レゾルバの信号をアナログ・デジタル処理することで、角度分解能を現行の専用ドライブユニット使用時に対して1.6倍に向上でき、より細かな回転位置決めが可能になる。
現行のメガトルクモータ11製品に対応し、半導体製造装置や電子部品検査装置、画像処理装置など幅広い用途の装置に利用可能。既にメガトルクモータ採用の設備に導入することでEtherCAT対応も実現できるようになる。