オムロンは、レーザー変位センサ「ZP-L」を発売した。
同製品は、安定検出とユーザーインターフェース、使い勝手を大幅に向上させたレーザー変位センサで、装置の設計・製造、立ち上げ、保全など携わる技術者の手間と時間の節約を可能にする工夫を詰め込みながら低価格で提供する新製品。
静止分解能0.5μm、リニアリティ0.025%F.S.、温度特性0.01%F.S./℃のクラス最高レベルの検出性能と、初期設定のままで安定検出できる高いセンシング性能を実現。同一設定でさまざまな材質の検出ができ、高さ測定、傾き検出、位置決めなど10μm~1mm程度の判別用途に幅広く対応し、光が返って来にくい車体の塗装面のような黒光沢ワークから、プリント基板、黒ゴム、光が多く返ってくるステンレスのような金属ワークまで同じ設定で安定検出。ワークごとに必要だった測定周期の調整を不要とした。
設置自由度も高く、上から設置ができずに斜め設置をしなければならない場合でも広い角度特性で約85°まで測定でき、柔軟な設置に対応。
設定についても、表現力が豊かで見やすい有機ELディスプレイの採用に加え、表示もセグメント表示から「平均回数」「厚み設定値」「タイマ時間」など日本語によるメニュー表示に変更し、マニュアルいらずで設定可能とした。エラー表示と対処法も日本語など4カ国語での表示とし、現場での一次対応をスムーズにし、復旧時間の短縮を支援している。
また独自のカスタムCMOSによって移動するワークの測定ばらつきを約50%に低減し、現場での安定検出を実現。製品個体差についても独自の製造工法によってばらつきを低減し、いつでも期待した通りの性能の発揮を実現している。
https://www.fa.omron.co.jp/product/promotion/laser-sensor-zpl