
ニデックマシンツールは、中国の子会社「尼得科机床(浙江)」が浙江省平湖市に建設していた工場を竣工、本格稼働した。
同工場は中国国内の自動車やロボット、産業機械など向けの需要に対して工作機械の迅速な供給体制を構築することを目的に建設を計画。第1期工事として約6万6000平方メートルの敷地に 1 階床面積約 1万8000平方メートルの3階建ての工場を建設した。
工場内は工作機械の組立エリア、部品加工エリア、事務所等のほか、同社にとって中国国内初となる600平方メートルの自社ショールームを併設し、日本製を含めたグループ各社の製品を展示する。
同工場では、ホブ盤(GPH シリーズ、GE シリーズ)を中心とする歯車工作機械、横型マシニングセンタ(HMC シリーズ)、歯切工具を生産し、初年度は400台、2030年800台の生産台数を計画。生産には、日本での機械組立や加工実習などの研修を行った従業員が携わり、滋賀工場と同等の品質を担保している。
また日本の中国調達の窓口機能も担い、平湖市にあるニデックグループ各社とのサプライチェーンの共有や新たな取引先の開拓など調達力・購買力の向上を図る。さらに、先行して中国現地生産を行っているニデック工作機械グループの PAMA(上海)や瀧澤機電(浙江)と連携し、グループ一体となった取り組みで中国市場でのシェアトップを目指す。
敷地面積は約3万3000平方メートル(第1期工事)。延床面積は約5万0000平方メートル(第1期工事)。