【2025年 年頭所感】一般社団法人 日本電機工業会 会長 近藤 史郎 柔軟性と創造性で難局打破

明けましておめでとうございます。

皆さまには、日頃より一般社団法人日本電機工業会(JEMA)の活動に、多大なるご支援、ご尽力を賜り、心より御礼申し上げます。

2025年の年頭に当たり、謹んで所感を申し上げます。

2024年は、多くの国や地域で選挙が行われました。2025年は、この選挙結果による政権が、本格的に始動する年になります。日本では実質賃金を増やすための経済対策、米国では自国第一主義に基づく関税の引き上げなど、国内外の動向を注視しながら、経済活動を推進していくことになりそうです。予測が難しい状況となりますが、柔軟性と創造性を発揮して、新しいビジネスチャンスを見つける良い機会と捉えてまいります。

生成AIのさらなる普及などにより、今後電力需要の大幅な増加が想定される中で、JEMAはエネルギーバリューチェーンの上流から下流まで広くカバーしているため、その重要性を増していくと考えています。電機業界が主導する技術革新と環境配慮が、持続可能な未来の実現に大きく寄与しますので、会員企業の皆さまと一緒に推進してまいります。

具体的には、エネルギーサプライサイドにおいては、既設原子力発電所の最大限活用、次世代革新炉の建設推進、再生可能エネルギーの主力電源化、火力発電のゼロ・エミッション化と運用高度化、基幹送電網の整備、分散型グリッドの構築促進などに貢献していきます。また、エネルギーデマンドサイドでは、電化のさらなる促進はもちろん、省エネ、環境負荷低減機器・設備の普及促進に向けて活動してまいります。

JEMAはそれらを実現するため、昨年「第7次エネルギー基本計画へのJEMA提言」を経済産業省に提出しました。

今後は、AI/IoT技術実装による機器・システムのさらなる高効率化・高度運用など、さまざまな技術開発を進めるとともに、カーボンニュートラル(CN)実現のための諸課題について、関係官庁、関係団体、会員企業の皆さまと積極的に議論してまいります。

本年は、企業価値の可視化を図るために昨年発行した『JEMA―GXレポート』改定版を、春頃に発表する予定です。

また秋には、オートメーションと計測の最先端技術を紹介する総合展示会、IIFES(アイアイフェス)を「ものづくりの未来が集う - 革新・連携・共創- 」というテーマで、11月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催いたします。多くの方々にご参加いただけますと幸いです。

2025年は、私たちの知恵と力を結集し、新たな価値創出をめざす年にしたいと考えております。会員企業の皆さま、関係省庁、関連団体のご協力なくして、この挑戦を成し遂げることはできません。引き続き、皆さまのご支援とご尽力を賜りながら、共に未来を切り開いてまいりたいと思います。

最後になりますが、この一年の皆さま方のさらなるご発展とご活躍を祈念いたしまして、私の新年のごあいさつとさせていただきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

以 上

https://www.jema-net.or.jp

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG