新年あけましておめでとうございます。2025年の年始にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2024年、日本電気制御機器工業会(NECA)は創設60年を迎え、新たなビジョンに基づく新しい一歩を踏み出しました。新たに制定した「将来ビジョン2030~新たな価値の創造に向けて~」では、「新たな価値を創造し、誰もがいきいきと活躍できる持続可能な産業・社会に貢献する」という目標を掲げています。電気制御機器に留まらず、制御技術の進歩と産業の将来像を見据えて、現在の提供価値を整理し、新たな価値を創出していきます。また、このビジョンの実現に向けて、具体的な実行項目を定め、推進体制の強化を図ってまいります。
2024年上半期のNECAの出荷額は2,938.6億円(前期比96.0%)と厳しい結果となりましたが、第2四半期からは前期比を上回る実績を達成しました。輸出は第1四半期から回復傾向にあり、国内市場も第2四半期で在庫調整が一段落し、底を打ったと見られます。第3四半期には前年同期比を上回る結果も出ており、下期からの本格的な回復を期待しています。
2025年は、気候変動への対応や環境規制の強化が求められる中、業界全体での脱炭素化の加速と資源循環の推進がこれまで以上に重要となります。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の深化やAI・IoT技術の革新を活用した生産性向上にも取り組む必要があります。NECAでは、これらの課題に対応し、持続可能な成長を実現するために業界全体の連携を強化し、人材の育成・確保にも努めてまいります。
また、2025年11月19日からは「IIFES2025」が開催されます。この展示会のテーマは「ものづくりの未来が集う‐革新・連携・共創‐」です。IIFESは、日本のものづくりの未来のために革新・連携・共創のプラットフォームとしての役割を担っております。展示会は11月19日から21日の3日間で行われ、NECAは主催団体として企画・実行・運営を行い、会員企業の皆様とともに成功を目指してまいります。
日本電気制御機器工業会(NECA)は、関連団体や会員企業の皆様協力し、製造業の発展と制御技術の進歩に貢献することを目指しております。引き続き、当工業会の活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。最後に、皆様にとって、そして日本の経済産業界にとって素晴らしい年となりますよう祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。